SE業界の悪しき商慣習、公取委が指摘 6次下請けや中抜き横行

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若井琢水
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 公正取引委員会は29日、システムエンジニア(SE)業界の中小企業約2万1千社を対象にした実態調査の結果を公表した。最大6次に及ぶ多重下請けや、業務を再委託するだけの「中抜き」業者などが確認された。下請けに不当に安い対価しか払わない「買いたたき」が行われている恐れもあるという。

 IT業界では、大手がシステム開発を受注し、それを細分化して下請け企業に発注することが多い。下請け企業がさらに、2次、3次の下請けに業務を再発注する「多重下請け構造」が根強く、今回の調査でも最大で6次下請けまで確認できたという。

■「中抜き」で報酬半額も 公…

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