E127系車両が上越線で復活 支社で引退したが…新型が落雷被害
小川崇
JR上越線(新潟、群馬県)で29日、今年3月にJR東日本新潟支社での運行を終えていた車両E127系が復活した。支社によると、27日にあった落雷の影響で新型車両に不具合が生じて使えなくなり、運転本数を維持するためE127系を再び走らせることにしたという。
異例の運転再開に、インターネット上では鉄道ファンから「上越線でまさかの復活」「鉄道ファンにはサプライズですね」「E127が上越線で復活したって? 行かなきゃ」などと驚きや喜びの声があがり、話題になっている。
同支社によると落雷の影響で、新型車両E129系の14車両(5編成)の電気系統に不具合が生じた。E129系は新潟支社管内の6路線で走っているが、検査などで使用できず、翌28日は車両の本数を減らして運行していた。
29日からは車両本数を通常に戻すため、3月のダイヤ改定に伴う車両更新で引退したE127系を上越線の一部区間に再投入したという。
同支社によると、引退車両を営業運転で再び走らせることは珍しいという。「一部車両に不具合が出てお客様に迷惑をおかけしたので、今回は引退車両に助けてもらい、ほぼ通常運転に戻している」と説明している。