物資と必要な人をつなぐ デジタル倉庫 Good Links始まる

有料記事

編集委員・秋山訓子
[PR]

 被災や貧困で物資を必要とする人に対し、企業などからの支援物資をきちんと届けるデジタル上の「倉庫」が始まった。専用アプリの名は「Good Links」(良いつながり)。公益社団法人「Civic Force(CF)」と日本マイクロソフトが開発した。自然災害が多くなるシーズンを前にしての運用開始だ。

寄付はありがたい。が、管理が大変…

 CFは2009年から国内外の災害支援にあたってきたが、企業などから寄せられる物資をどう管理し、配布するかという課題を抱えていた。すぐに必要なものなのに届くまでに時間がかかったり、衣類のサイズが違ったり。余った物資で倉庫が満杯になることもあった。「必要なところに必要なものを届けるのは本当に大変」と担当の後藤忍さん(43)は言う。

 日本マイクロソフトは、災害が発生すると、被災者にパソコンを提供するなど支援をしてきたが、「物資だけでなく、自分たちの知見を生かして貢献できないか」(社会貢献担当者)という思いがあった。

■日本マイクロソフトと議論を…

この記事は有料記事です。残り790文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら

  • commentatorHeader
    千正康裕
    (株式会社千正組代表・元厚労省官僚)
    2022年7月7日7時52分 投稿
    【視点】

    僕自身も企業の寄付やCSR活動とNPOを個人的におつなぎすることがよくあるが、こういうプラットフォームができると、かなり民間の力での社会貢献が広がるのではないかと思う。 政府も6月に閣議決定された「新しい資本主義のグランドデザイン及び

    …続きを読む