新幹線敦賀駅 上屋工事完了 上棟式
佐藤常敬
【福井】工事の遅れが北陸新幹線の敦賀延伸の原因となっていた敦賀駅で、新幹線ホームの上屋を支える骨組み工事が完了した。2024年春の開業を目指して工事を進めている。
新幹線敦賀駅は3階建ての巨大高架駅。3階に新幹線ホーム、2階にコンコース、1階に在来線の発着ホームが整備される。ホームの屋根の一番高い部分は約37メートル。鉄道・運輸機構が整備する北陸新幹線の駅の中で最も高いという。
19日の上棟式には関係者約90人が参加した。式典では最後の1本となる鉄骨のはり(長さ12メートル、重さ1・8トン)に福井の杉本達治知事や、石川の馳浩知事らが棟上げを記念して署名。その後、大型クレーンでつり上げホームに設置した。
同機構によると、敦賀駅は新幹線と在来線特急を乗り継ぐための設計変更をした関係で工事が遅れ、開業の1年延期につながった。敦賀駅の建設工事は進み具合は46%。今年度末に駅の外観が姿を現す。工事は順調に進んでいて、来年9月の駅舎完成を予定しているという。