最深60M、海底に眠る艦船や航空機の残骸 水中写真展で考える平和

能登智彦
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 第2次世界大戦に関連し、海底に眠る艦船や航空機などを撮影した水中写真展「群青の追憶」が、広島県呉市宝町の大和ミュージアムで開かれている。7月3日まで。大戦の記憶が薄れゆく中、多くの残骸が戦争の激しさや愚かさを静かに伝えている。

 水中写真家の戸村裕行さん(40)が約10年かけて太平洋の島しょ国の海などで撮影した約450枚や水中カメラなどを展示。実際に目にした残骸や遺骨に衝撃を受け、水中の美しい様子などを写真におさめる傍らで「ライフワーク」として撮影に取り組む。

 大和ミュージアムは2年前にもこの写真展を計画したが、コロナ禍で中止になった。戸村さんは「最深60メートルまで潜って撮影した。歴史を知り、平和を考えるためにも大勢の人に見ていただければ」と話す。問い合わせは同館(0823・25・3017)。(能登智彦)

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