自民・高市氏「短期的に国債に頼らざるを得ない」 防衛予算の財源
白見はる菜
自民党の高市早苗政調会長は19日のNHK「日曜討論」で、岸田文雄首相が打ち出している「相当な増額」を行う防衛予算の財源について、当面は国債で対応する考えを示した。「短期的には国債発行に一時頼らざるを得ないと思う」と述べた。
防衛予算の財源は決まっていないが、高市氏は番組で一時的には国債を充てる考えを強調した。その上で「防衛費も確保できるよう経済全体のパイを大きくしていく」とも語り、税収も増やして財源を確保したい考えを示した。
予算規模について「10兆円ほどか」と問われると、高市氏は「1年で10兆円というわけじゃないが、私たちは来年度から5年以内ということを打ち出している。おおむねそうなっていくと思う」と述べた。自民党は参院選の公約で、5年以内に防衛力を抜本的に強化する考えを明記している。
安倍晋三元首相は防衛費に関し、2023年度当初予算の規模や財源について「おそらく6兆円の後半。これは国債で対応していけばよい」と発言している。