島田防衛次官退任へ 防衛費増の旗振り役、省内に驚きの声も

有料記事

松山尚幹
[PR]

 政府は17日の閣議で、防衛省の島田和久事務次官(60)を退任させ、後任に鈴木敦夫防衛装備庁長官(60)を充てる人事を決めた。7月1日付。島田氏は第2次安倍政権首相秘書官を務め、安倍晋三元首相に近いことで知られ、防衛費増額の旗振り役を務めてきた。年末に向けての国家安全保障戦略(NSS)などの改定も主導してきただけに、交代に驚きの声が上がっている。

 島田氏は2012年12月~19年7月に安倍首相(当時)の秘書官を務め、20年8月から現職。島田氏と鈴木氏は1985年防衛庁入庁の同期にあたる。同期が2代続けて事務方トップの事務次官に就くのは、2007年の防衛省発足後、初めて。装備庁長官は次官級ポストで、省内ではいわゆる「上がりポスト」とも言われる。事務次官への横滑りも初めてと、異例づくしの人事になった。

 一般的に事務次官は1~2年で交代することが多い。島田氏も在任が約2年になることから、通常なら交代は自然な流れだった。

■交代は官邸主導、岸防衛相反…

この記事は有料記事です。残り463文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【締め切り迫る】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら