1500勝の先輩、羽生善治九段を祝福 趙治勲名誉名人が寄せる期待

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聞き手・大出公二
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 将棋の羽生善治九段(51)が16日の第81期順位戦B級1組1回戦で山崎隆之八段(41)に勝ち、将棋界初の通算1500勝(643敗)を達成した。その景色を見たことがある人にしかわからない「1500勝」の重みとは。囲碁界で2017年に初の1500勝を挙げた趙治勲名誉名人(65)が、自らの思いを重ねながら祝福した。

 ――盤上の世界で唯一の記録だった1500勝に、将棋界の第一人者もついに到達しました。

 「僕が1500勝した時、そんなにすごいことをしたと思わなかったわけ。ところが、記者の方から将棋の大山康晴先生(十五世名人)でさえ1500勝はいってない(1433勝)と聞いてね。大山先生といえば、僕からしたら雲の上の先生ですよ。ものすごい先生というイメージがある。碁界でいえば呉清源先生(九段)とか坂田栄男先生(二十三世本因坊)みたいな。その大山先生より俺の方がたくさん勝ってるっていうんで、びっくりしたんですよ。初めて俺、すごいことしたんだと思ったわけ」

「羽生さんは恐ろしい」。親交のある趙治勲名誉名人が羽生九段の偉業を独特の言い回しでたたえました。

 「今回も羽生さんといえば碁…

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