普通回数券、9月末で販売終了 JR四国、高松―岡山は継続
福家司
【香川】JR四国は、普通回数券の販売を9月末で終了すると16日に発表した。厳しい経営環境や発売枚数の減少が新型コロナウイルスの影響で加速したためという。
普通回数券は、片道200キロ以内の区間で発売し、10枚分の料金で11枚の乗車券が使える。有効期間は3カ月。JR四国によると、2021年度の発売実績は1998年度と比べて約7割に減っていたという。障害者割引や通学用割引(通信制高校、放送大学など)の回数券は継続するという。
終了の対象は、同社の路線で完結する全区間。JR四国独自の6枚回数券(割引率約10%)は対象外。瀬戸大橋線経由の高松―岡山間など他社の路線にまたがる区間も対象外だが、終了を検討しているという。
普通回数券をめぐっては、JR九州が昨年6月末で終了し、JR西日本も同年9月末でICカード乗車券「ICOCA」の利用可能エリアで終了。JR東日本とJR東海も今年9月末で終了するとしている。