シェアサイクル先進地、弱み乗り越え快走 「アジア唯一」の自転車も
7日午前8時すぎ、通勤客や学生らでごった返すJR金沢駅。30代の公務員男性は、東口のシェアサイクル「まちのり」の駐輪場に向かった。そこには薄緑色の電動アシスト付き自転車約70台が並ぶ。
スマホで各自転車の電池残量を確認し、選んだ1台の操作パネルにJR西日本のICカード「ICOCA(イコカ)」をかざすと、鍵が「ガチャッ」と解錠された。「休日にもよく使う。月に10回乗れば元が取れるから月額会員になった」。約2キロ離れた勤め先へとペダルをこいでいった。
シェアサイクルの利用が広がっています。観光地の周遊といった「観光客向け」や、公共交通が不便な場所といった「市民向け」など、地域で用途は様々。先進地の北陸で探りました。
月額利用が観光客を上回った事情
まちのりは2012年3月、金沢市が民間に運営を委託してスタート。年間利用回数は12年度の8万1千回から始まり、コロナ禍の昨年度は過去最高の27万回に増えた。
20年3月に首都圏や関西な…
- 【解説】
朝日新聞東京本社の前にもポートがあり、この赤い自転車が並んでいます。数日前、築地から虎ノ門に向かうのに使いました。 30分で200円弱。地下鉄が発達した東京都心ですが、駅まで歩いたり乗り換えたりを考えると、シェアサイクルのほうが便利と
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