第2回「泉さんは、吹っ切れたな」 外様代表がたどりついた野党像の「解」

有料記事

鬼原民幸
[PR]

 野党とは、何か。第1党の立憲民主党を率いる47歳の泉健太代表は、この半年余りでたどり着いた「解」を、夏の政治決戦にぶつけようとしている。

 再起をかけた通常国会をどう決着させるか、最終盤の戦術を練る5月末の党の幹部会で泉氏は淡々と切り出した。「やるべきことをやりましょう」。直接の言及こそ避けたものの、岸田内閣への不信任決議案の提出に向けた決意表明だった。

 立憲内の意見は割れていた。「野党は批判ばかり」。与党ばかりか一部の野党も声高にそう唱える中、支持率の高い内閣に「ノー」を突きつけることで党勢が上向くのか。ほかの野党の賛同を得られなければ、かえって立憲の「孤立」を印象づけるかもしれない。党内のそんな懸念は、立憲の置かれた厳しい現状を反映していた。

 だが、このころには泉氏の腹…

この記事は有料記事です。残り1746文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

この記事を書いた人
鬼原民幸
大阪社会部|社会サブキャップ
専門・関心分野
国内政治、外交安全保障、社会保障政策
  • commentatorHeader
    前田直人
    (朝日新聞デジタル事業担当補佐)
    2022年6月24日8時6分 投稿
    【視点】

    泉健太代表は47歳。かつて2005年に43歳だった前原誠司氏が民主党代表に就いたことはありましたが、非常に若い野党第一党党首です。刷新イメージをアピールするはずが、「野党は批判ばかり」という批判を気にするきまじめな迷いは党の埋没を招きました

    …続きを読む