日銀黒田総裁「家計の値上げ許容度、高まっている」 物価高のなか
日本銀行の黒田東彦(はるひこ)総裁は6日の講演で、家計の物価に対する見方について「家計の値上げ許容度も高まってきている」との見解を示した。日銀の金融緩和政策によって急速に進んだ円安も影響して物価が上昇し、家計の負担は増しており、発言が波紋を呼ぶ可能性がある。
黒田氏は講演で、東京大の渡辺努教授による5カ国の家計へのアンケートの結果に言及。日本では「馴染(なじ)みの店で馴染みの商品の値段が10%上がったときにどうするか」との質問に「他店に移る」との回答が、昨年8月は半数以上を占めたが、今年4月では大きく減った点に触れた。
そのうえで値上げ許容度が高…
- 【視点】
東京大学の渡辺努教授による5カ国の家計へのアンケートの結果(https://centralbank.e.u-tokyo.ac.jp/wp-content/uploads/2022/05/household_survey_May_2022.
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