日本のSDGs達成度、世界19位に低下 増えた「最低評価」
日本のSDGs(持続可能な開発目標)の進み具合は、世界19位にランクダウン――。国連と連携する国際的な研究組織「持続可能な開発ソリューション・ネットワーク(SDSN)」は2日、世界各国のSDGsの達成状況をまとめた報告書を発表した。日本は年々、少しずつ順位を下げている。弱点はどこにあるのか。
報告書は「持続可能な開発リポート 2022」。データのある163カ国のSDGs達成度を比べた国別ランキングでは、フィンランドが2年連続で1位だった。トップ3は北欧諸国で、上位18位までは旧東欧の国を含む欧州勢が占めた。
日本は、昨年の18位から19位に順位を下げた。17あるSDGs目標ごとに、達成状況が「達成済み」「課題がある」「重要な課題がある」「深刻な課題がある」の4段階で表され、日本は六つが最低評価だった。昨年から変わらず最低評価だったのは、「ジェンダー平等」(目標5)、「気候変動対策」(同13)、「海の環境保全」(同14)、「陸の環境保全」(同15)、「パートナーシップ推進」(同17)の五つ。今年は新たに、持続可能な生産・消費を目指す「つくる責任、つかう責任」(同12)も最低評価に転落した。
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