「区議会議決無効→伐採契約違法」 街路樹巡り2件目の住民監査請求

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武部真明

 東京都の千代田区道「神田警察通り」の整備に伴う街路樹伐採で、伐採に反対する住民が区監査委員に対し、工事の中止などを勧告するよう求める住民監査請求をした。整備工事の契約を違法と訴える内容で、今回の伐採をめぐる住民監査請求は2件目。

 請求によると、区議会は2021年10月に整備工事の契約議案を賛成多数で議決したが、前提となった区の説明は、専門家の意見をゆがめて報告するなど事実に反する内容だと主張。根拠を欠く議決は無効で、議決に基づく契約も地方自治法違反と訴えている。

 さらに、樹齢50年を超える街路樹のイチョウは、明治神宮外苑地区と同様に歴史的な景観をつくり、ヒートアイランド化する都心には大きく育った葉や枝の茂みでできる木陰が必要だとし、「区の貴重な財産」と指摘。イチョウの代わりに植える計画のヨウコウザクラと、文化的価値や木陰の大きさ、経費、防災機能などを十分に比較せずに伐採するのは、財産の良好な管理などを求める地方財政法の趣旨にも反すると主張している。

 請求は15日付。請求した住…

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