日本一海に近い新幹線駅は… 山口の地元TV、独自計測ソフトで証明
日本一海に近い新幹線の駅は徳山駅(山口県周南市)だと、周南市のケーブルテレビ「シティーケーブル周南」のバラエティー番組が突き止めた。北は新函館北斗駅から南は鹿児島中央駅まで、ミニ新幹線などを含む全国109カ所の新幹線停車駅と海との直線距離をソフトで測定。番組出演者が24日、「日本で一番海に近い新幹線駅がある街」の認定証を藤井律子市長に贈った。
番組は周南市の魅力を紹介する「魅力探求秘密結社 ガチューシャ!!」。視聴者から2月、「鉄道マニアの間では徳山駅が全国で最も海に近い新幹線停車駅であることは周知の事実のようだ。徳山駅から海までの距離を調べてほしい」という依頼が寄せられた。
JR西日本に問い合わせたがわからず、地元のイベント・広告クリエーターのテリヤキ・アツシ=本名・佐々木淳志=さん(42)と映像クリエーターのダイナマイト・K=本名・榎本一成=さん(32)の出演者コンビが調査を開始。知人のシステムエンジニアに頼んで緯度と経度から距離を計算するソフトを独自に開発し、周南公立大の講師の協力も得て、駅と最も近い海との距離を、3月に1カ月かけて計測した。
その結果、海に近いのは①徳山駅198メートル②三原駅(広島県)292メートル③小倉駅(福岡県)314メートルで、最も遠かったのは安中榛名駅(群馬県)の106・108キロだったという。
徳山駅そばの徳山下松港は今年開港100周年を迎え、さまざまなイベントが企画されている。藤井市長は「みんなが目にするものが一等賞になると自信や誇りになる。これを生かした街づくりをしなければ」。
テリヤキさんは「番組では当たり前すぎて気付きにくい魅力を探求している。日本一は市民に誇りに感じていただけるはず。日本一が日本一多い街になるように頑張って探します」。ダイナマイトさんは「うちの駅は日本一だとどや顔でどんどん言ってもらって、周南を全国でもメジャーな街にできれば」と話した。