踏み切り前の点字ブロック整備へ 全盲女性の死亡事故受け大和郡山市

室矢英樹
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 【奈良】大和郡山市の近鉄橿原線の踏切で4月に全盲の女性(50)が死亡した事故を受け、市は踏切前の点字ブロックを整備することを決めた。現在の点字ブロックは一部がなくなったり、めくれたりしている。

 市によると、現場の踏切は幅約4メートル、二つの遮断機の間が約8メートル。市は24日朝から工事にかかり、踏切の四隅で劣化が著しい点字ブロックを取り換え、新たに線状ブロックも設ける。市内には近鉄線32カ所、JR線17カ所の踏切があるが、大半で点字ブロックがないという。

 上田清市長は20日の会見で、「必要な所から進めたい」と述べ、交通量の多い踏切などから優先的に整備する考えを示した。市によると、県内の視覚障害者団体などから「点字ブロックを踏切の両端まで延ばしてほしい」などの要望が出ており、今後も協議を続けるという。

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