北九州に住みたくなる駅通路 イラスト・漫画が小倉の壁面に

城真弓

 【福岡】門司港レトロに平尾台、角打ち――。北九州市の魅力を描いたイラストが、JR小倉駅の東側公共連絡通路の壁面に飾られている。移住をPRするポスターを拡大したもので、市は地域の魅力を発信するとともに、「漫画のまち」として新たな観光名所になるのを期待している。

 描いたのは、イラストレーターの刈谷仁美さん。2019年のNHK連続テレビ小説「なつぞら」のオープニングアニメを担当するなど、第一線で活躍する。今回、飾られた作品は計6点。高さ約2メートル、全体の長さは約30メートルにも及ぶ。

 市は15年度以降、移住の促進に力を入れている。検討する人が登録するクラブの会員を経た移住者は18年度39人、19年度55人、20年度101人と増えている。

 特にコロナ禍の影響で20~30代が増え、19年度には全体の3割に満たなかったが、20年度には半数を超えた。市は働き方が変わったことによるものとみて、若者が気軽に移住を体験できるよう、ゲストハウスでの短期の「お試し居住」やオンライン相談会を20年度に始めた。

 イラストはその一環で、刈谷さんは実際に1週間、市内のゲストハウスでお試し居住を体験。滞在中のエピソードを描いた漫画(全7話)の第1、2話も壁面に飾られている。

 3月にあった除幕式で北橋健治市長は、「市の魅力を実にうまく表現していただいた。定住・移住促進につながることを期待している」と話した。刈谷さんも「(お試し居住で)特に門司港が大好きになった。イラストが市の皆さまに末永く愛されることを祈っている」とコメントを寄せた。

 イラスト6点や残りのエピソードは、市の移住促進サイト(https://kitakyushulife.jp/kariya別ウインドウで開きます)で見ることができる…

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この記事を書いた人
城真弓
西部報道センター北九州総局|教育・子育て、北九州市政担当
専門・関心分野
地方・教育・療育・子育て・食・防災