「ファスト映画」投稿者に5億円賠償請求 1再生200円損害と試算

有料記事

細見卓司 小原篤 佐藤美鈴
[PR]

 映画を無断で短く編集した「ファスト映画」をネットに投稿したとして、著作権法違反で有罪になった3人を相手取り、大手映画会社など計13社が19日、5億円の損害賠償を求めて東京地裁に提訴した。原告弁護団によると、ファスト映画に関する民事訴訟は全国初とみられる。

 提訴したのは、東宝や東映、日本テレビなど大手の映画会社やテレビ局など。仙台地裁の確定判決によると、3人は共謀して2020年6月6日~7月21日ごろ、著作権者に無断で映画5作品を10分程度に編集して、あらすじを説明するナレーションなどを入れた動画を作り、ユーチューブ上で公開。3人とも昨年、執行猶予付きの有罪判決が確定した。全国で初めてファスト映画を巡る刑事責任が認められたケースだった。

 訴状や弁護団によると、3人は5作品のほかにも49作品をファスト映画として、四つのチャンネルで運営・公開していたことを裏付けたとし、再生数の合計は1千万回を超えたという。

 原告側は、著作権法の規定に…

この記事は有料記事です。残り534文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら

  • commentatorHeader
    平尾剛
    (スポーツ教育学者・元ラグビー日本代表)
    2022年5月20日15時17分 投稿
    【視点】

    映画好きの立場からすれば、わずか10分ほどに編集された「ファスト映画」にどれだけの価値があるのか、よくわかりません。効率よくあらすじを理解することを求める人たちが、こんなにもたくさんいるのかと、そのことに頭を抱えてしまいます。 記事に

    …続きを読む