「マイクロチップ入れてみた」ワクチン陰謀論を検証 研究者の深掘り

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野中良祐
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 新型コロナワクチンに、「マイクロチップが入っている」といった主張をする陰謀論に対し、全力で検証した動画を研究者がユーチューブで流している。

 根拠のないこうした話を信じている人の傾向を解析したところ、オカルト好きというよりも、別の背景が関係しそうなこともわかった。

 「大学の設備を使って検証します」

 動画を作ったのは、電気通信大(東京都調布市)の石垣陽・特任准教授。研究用の顕微鏡や放射線測定装置を使って、実際に使われたワクチンに、陰謀論で主張されているようなものが含まれているかを確かめるという約14分の内容だ。

 SNSなどでは、ワクチンには「マイクロチップが含まれ遠隔操作される」「放射性物質が入れられている」「人口減らしを狙った生物兵器」などという科学的根拠のない主張が流れており、新型コロナウイルスの感染拡大も含めて「影の政府が仕組んだ」とみなす陰謀論が出回っている。

 検証に使ったワクチンは、宮城県や東京都の9病院の協力を得て、ファイザーとモデルナ両社の使用済み容器を計約500本入手。実際に使われたワクチンの残り液に、マイクロチップや放射性物質が含まれているかを調べた。

石垣さんの全力検証は続きます。記事の後半では「マイクロチップは注射器に入れるとどうなるのか」「ワクチン接種後に腕から電波は出るのか」なども徹底的に調べるとともに、陰謀論の背景に迫った結果を紹介します。

 顕微鏡で見える像をパソコン…

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