第6回米中つないだ「チャイナ・ボーイズ」 ニクソン訪中から考えるヒント

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 副大統領時代の2度の訪中、台頭する中国への米国世論の警戒の高まり、大統領選挙、米国内の分断。連載は対中穏健派だった米大統領バイデンの変貌の軌跡を追うことで、米国の「対中強硬」の源に迫ってきた。

【連載】バイデンと習近平 対中強硬の深層

米国のバイデン大統領はもともと、対中穏健派として知られていました。ところが、大統領就任後はトランプ前大統領と同じく、対中強硬路線をとり、米中関係は「新冷戦」とも呼ばれています。バイデン氏を突き動かしたものは何だったのでしょうか。元米政府高官らの証言から迫ります。

 「新冷戦」と呼ばれるほど険悪になった米国と中国の間の不信の連鎖を止める手立てはないのか。最終回は、米中国交正常化の出発点となった1972年の「ニクソン訪中」に立ち戻って考えてみたい。

 現代の米中関係の草分け的存…

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