不調のSLやまぐち号 5月いっぱいディーゼル機関車が代行

大藤道矢
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 JR西日本は9日、山口線の新山口―津和野間を走るSLやまぐち号について、蒸気機関車の不具合のため5月末までディーゼル機関車DD51が客車を牽引(けんいん)すると発表した。6月以降については未定。

 今年のSLやまぐち号は蒸気機関車D51が運行していたが、5月3日午後に不具合が見つかり、津和野駅を発車予定の上り列車が運休に。その後、連休中は牽引車をDD51に代えて走っていた。

 D51の後部に連結する石炭や水を積む「炭水車」に亀裂(長さ30ミリ、深さ15ミリ)が入ったことによる不具合で、修理を検討している。5月はDD51に変更されるため、乗車しない場合は手数料なしで払い戻す。6月以降のチケット発売は中止し、運行方針が決まり次第再開する。JR西日本は「SL乗車を楽しみにしているお客さまやファンの皆さんに深くおわびします」と話している。

 SLやまぐち号は週末や夏休みを中心に、新山口―津和野間を1日1往復する。今年は3月19日から11月20日まで86日間の運行を予定していた。

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