つないだ分厚い手、感じたオーラ 人生の歯車が動いた12歳の甲子園
福角元伸
今春も26人の新入生が大きな目標をもって同高野球部の門をたたいた。
その中で、入学前から星稜と深い縁で結ばれていた選手がいる。
大阪出身の山下暖生(はるき)君(15)。
「あの時から、ずっと『星稜一本』で考えてきました。進路相談では他の高校の名前を書いたことがありません。星稜に入ることだけを考えて、毎日努力をしてきました」
人生の歯車が動き出したのが、2018年8月5日。第100回全国高校野球選手権記念大会が甲子園で開幕し、開会式直後の第1試合が藤蔭(大分)―星稜だった。
試合前の始球式を、星稜OB…
- 【視点】
第100回大会の始球式は、野球の神様が演出してくれたとしか思えないようなドラマとなりました。 松井秀喜さんがニューヨークから駆けつけて下さり、母校・星稜の竹谷主将が組み合わせ抽選会で開幕試合を引き当て、さらに試合前のジャンケンに勝って後攻
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