(千田先生のお城探訪)天守で反撃 捨て身の設計

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千田嘉博・城郭考古学者
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城から見た家康(11)岡崎城

 1584(天正12)年の小牧・長久手の戦いで徳川家康は、圧倒的な羽柴秀吉の軍に対して、小牧山城などの城を活用して互角に戦った。特に長久手の戦いでは秀吉に大打撃を与えた。その後、家康と同盟した織田信雄が秀吉との講和を受け入れたことで、家康も秀吉も撤兵して合戦は終わった。ここまでは家康の戦術の鮮やかさがきわだつ展開であった。

 ところが秀吉は、政治的圧力…

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