今夏甲子園、入場制限設けず 最大4万1千人「従来に近い大会模索」

佐藤祐生

 朝日新聞社と日本高校野球連盟は27日、主催する第104回全国高校野球選手権大会(8月6日開幕、阪神甲子園球場)について、現時点では観客数に制限は設けず、最大4万1千人を入場させる方針を明らかにした。

 今後の新型コロナウイルスの感染状況によって変更される可能性があるが、全国選手権が入場制限なく開催されれば、2019年の第101回大会以来、3年ぶりとなる。

 この日、オンラインで開いた運営委員会で方針を確認し、その後、主催者は「今後の感染状況を見極めながらになるが、現時点ではなるべく従来に近い大会を模索したい」と説明した。

 組み合わせ抽選会も8月3日午後4時から3年ぶりにフェスティバルホール(大阪市北区)で開催する予定。

 新型コロナの感染拡大により、全国選手権は20年の第102回大会が中止となった。

 昨夏の第103回大会は入場を保護者や野球部員らの学校関係者に限り、一般の観客向けのチケット販売は行わなかった。組み合わせ抽選会はオンラインだった。

 選抜大会も昨春は上限を1万人に制限した。今春は上限2万人で開幕し、兵庫県での「まん延防止等重点措置」の解除に伴い、途中から制限はなくなった。

 この日の運営委員会では暑さと新型コロナ対策として、一般の観客向けの入場券をネット販売による全席指定・前売りとし、料金を改定することも決まった。

 入場券の販売方法の変更と料金改定は2018年の第100回記念大会以来4年ぶり。

 指定席は原則、1日1枚しか売らないため、学校応援団をのぞいて観客の入れ替えがなくなる。

 このため、第101回大会までは80万人超だった総入場者数は多くても57万人程度になる見込みという。(佐藤祐生)…

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