プーチン政権、捕虜を利用しプロパガンダ 包帯姿で投降兵は証言した

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 ロシア軍が包囲して攻撃を続けるウクライナ南東部マリウポリなどで、プーチン政権が捕虜のウクライナ兵を利用したプロパガンダに力を入れている。ロシアメディアは「住民の支持がない」などとウクライナ軍を批判する捕虜の発言を紹介して侵攻を正当化。手厚く扱われる様子も伝え、残りの兵士には投降を促す。ただ、映像からは証言の信頼性にも疑念が残る。

 「住民にはウクライナ軍に対する否定的な雰囲気があった。それを見て、部隊の撤退を決めた」

 ロシア国営テレビ「ロシア1」が17日に放映した番組で、ロシア側の捕虜となったウクライナ軍海兵隊の指揮官はこう話し、同軍が住民に支持されていないと説明した。

 顔に傷痕らしきものはあるが、表情からは体調に問題がないように見える。記者が「後悔はないか」と尋ねると、「(部隊の)人々は生きている。(後悔は)ない」と述べた。

ロシアの映像で「みんな健康、誰も傷ついてない」

 ロシアがウクライナ侵攻を開…

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