志賀草津高原ルートが開通 雪の回廊お待ちかね

前田基行
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 日本一高い標高2172メートルを通る国道として知られ、冬の間は通行止めとなっていた群馬県草津町草津温泉長野県の志賀高原を結ぶ志賀草津高原ルート(国道292号)が除雪を終え、22日、約5カ月ぶりに再開通した。

 開通区間は群馬側17・9キロ、長野側5・2キロの計23・1キロ。今年は雪が多く、「雪の回廊」と呼ばれる雪の壁は高いところで約7メートルあり、昨年より3メートル高いという。ゴールデンウィークごろまで楽しめるという。

 開通を前に、草津町の天狗山ゲート前では安全祈願式があった。午前10時にゲートが解除されると、待ちかねた車やバイク約200台がゆっくりと走り出し、青空に映えた雪山の景色を楽しみながら県境をめざした。

 雪の回廊の前では観光客らが雪に触れたり、記念写真を撮ったりしていた。神奈川県川崎市から家族3人で訪れた会社員の石井和馬さん(27)は「雪が多くてびっくり。見ごたえがありますね」と喜んでいた。

 白根山の噴火警戒レベルは昨年、「1」(活火山であることに留意)に引き下げられており、志賀草津高原ルートは規制もなく、夜間も通行できる。(前田基行)

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