差別を許さない態度、普段着姿でSNS発信…NZ首相に世界が注目
菊地直己
子育てをしながら働く女性リーダーとして知られるニュージーランドのアーダーン首相が来日している。現役首相として産休を取って話題を呼んだほか、コロナ禍での対応や少数派に寄り添う姿勢でも評価された。ニュージーランドは人口も資源も少ないが、その首相が世界の注目を集めるのには理由がある。
現地メディアなどによると、アーダーン氏は幼いときから政治への関心が高かった。政治家をめざしたきっかけは、警察官だった父親の転勤で引っ越した北部の町で、林業民営化で失業した多くの人を目の当たりにしたことだという。
17歳で労働党に入党し、大学卒業後は当時の首相のスタッフとして働いた。2008年に28歳で国会議員に初当選。最初から知名度が高かったわけではない。
転機が訪れたのは17年。労…