チャイコフスキー国際コンクールを除名 世界連盟、ロシアの侵攻非難

ウクライナ情勢

弓長理佳
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 「国際音楽コンクール世界連盟」(スイス・ジュネーブ)が、世界3大音楽コンクールの一つ、チャイコフスキー国際コンクールを除名した。連盟が公式サイトで発表した。連盟は、ロシアによるウクライナ侵攻を非難し、「ロシア政府が資金提供し、宣伝ツールとしているコンクールを、支援したり、(連盟の)メンバーに入れたりすることはできない」としている。

 発表によると、13日に臨時総会が開かれ、賛成多数で除名が決定したという。同連盟は除名の一方で「全てのロシア人に対する全面的な制裁や、国籍を理由に個々のアーティストを差別し、排除することに反対する」とも言及。今回の決定が、ロシア人アーティストへの差別や排除ではない点も強調している。

 チャイコフスキー国際コンクールは、旧ソ連で1958年に創設され、4年に1度モスクワで開催。エリザベート王妃国際音楽コンクール、ショパン国際ピアノコンクールとともに世界3大音楽コンクールとされる。チェロや金管、木管などの部門があり、2019年には、ピアノ部門で日本の藤田真央さん(23)が2位に入賞し、注目を集めた。(弓長理佳)

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