1万2千人、学校給食届かず 業者「配送車なくて…」 なぜ起きた?
大阪府東大阪市の市立小学校51校のうち約半数の25校で、児童や教職員計約1万2千人に給食が提供されないという異常事態が続いている。市が契約した業者が「配送車がない」として、学校に給食が運べないのが理由だ。19日、保護者らが市役所を訪れ、「問題の原因は市の不手際だ」として早期の対応を求めた。
市教委によると、東大阪市内では、新学期の給食が始まるはずだった12日から、26校に給食が届いていなかった。18日には共同調理場が近い1校で調理員らが自ら運んで再開。残る25校でも業者から直送する形で牛乳とパンやご飯などが届き始めている。
市では長年、市内の運送業者が給食配送をしてきたが、昨年大阪府警が手がけた汚職事件に絡んでこの業者が入札参加停止処分を受けたため、入札を経て今年1月に市内の別の業者と委託契約を結んだ。だがその後、この業者が必要な配送車を用意できていなかったことが発覚。市は今月6日付でこの業者との契約を解除した。
市教委の説明では、今年1月…