アメリカの兵器供与にロシアが抗議 「予測できない結果を招く」

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根本晃

 ロシア政府が、ウクライナへの兵器供与を続ける米政府に対して「予測できない結果を招きかねない」と牽制(けんせい)する外交文書を送付し、正式に抗議した。文書のコピーを確認したとする米ワシントン・ポストなど複数のメディアが、15日報じた。

 ワシントン・ポスト(電子版)によるとロシア政府は今週、「ウクライナ政権への大量の武器と軍事装備の供給に関するロシアの懸念について」と題する外交文書を米国務省に送付。米国と北大西洋条約機構(NATO)がウクライナに兵器供与を続けることは紛争に「燃料を追加」し、「予測できない結果を招きかねない」と抗議したという。

 米政府は13日、ウクライナ政府の要請に応じ、新たに8億ドル(約1千億円)の軍事支援を表明。長距離砲の155ミリ榴弾(りゅうだん)砲(18門)や砲弾(4万発)、敵の砲撃位置を特定する対砲兵レーダー、ヘリコプターなど従来の支援より大型の兵器を供与するとしていた。

 ロシアのインタファクス通信…

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この記事を書いた人
根本晃
イスタンブール支局長|中東・欧州担当
専門・関心分野
国際政治、トルコ、ガザ、ウクライナ、語学
ウクライナ情勢

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