東京・明治神宮外苑地区でスポーツ施設や高層ビルを新設する再開発が年内にも動き出す。施設の利便性を高めつつ、歴史と文化を継承し、その質を高めるというコンセプトだ。だが、開発に伴う樹木の伐採・移植計画があり、地域に慣れ親しんだ人たちの心を揺さぶっている。(小林太一)
神宮外苑といえば、プロ野球ヤクルトが本拠を置く神宮球場や秩父宮ラグビー場、そして国立競技場が立ち並ぶ、まさに国内スポーツの中心地。そして、聖徳記念絵画館から続くイチョウ並木は、数々の映画やドラマのロケ地にもなってきた。
その並木は保存される予定だが、再開発の事業者がつくった資料によると、外苑内の樹木971本が伐採、70本が移植される見通しだ。一部には枝や幹が腐っているなど状態の悪い木も確認されたとしているが、中央大の石川幹子教授(73)は「一本一本に人の思いが込められ、物語がある」と警鐘を鳴らす。どういうことなのか。
石川教授は都市の緑地計画に…
- 【視点】
樹木伐採による緑の体積変化、美しいイチョウ並木の自然景観の継承の議論はもちろん当然だが、再開発の建設工事やその後の経済活動による化石燃料の排出量の変化に関する議論は十分にされているのだろうか。この記事からは読めない。オリンピック、パラリンピ
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