黒海艦隊の旗艦「モスクワ」沈没、ロシアの痛手に 防空など担当か

有料記事ウクライナ情勢

ワシントン=清宮涼 パリ=野島淳
[PR]

 ロシア国営タス通信は14日、同国黒海艦隊の旗艦であるミサイル巡洋艦「モスクワ」が沈没したと報じた。ウクライナ侵攻全体に与える影響は不透明だが、首都の名を冠した象徴的な艦艇を失ったことで、ロシア海軍にとっては痛手となりそうだ。

 同通信によると、巡洋艦モスクワの沈没は同日、ロシア国防省内で報告されたという。弾薬の爆発による火災で船体が損傷し、悪天候の中で目的地まで引航されていたが、沈没したとしている。

 ウクライナ側は同軍の対艦ミサイル「ネプチューン」の攻撃により、巡洋艦モスクワに「深刻な打撃」を与え、同艦は沈没したとの見方を示していた。一方でロシア側はウクライナ側の攻撃には言及せず、原因は「究明中」としていた。約500人の乗組員はほかの艦艇に退避したという。

 米国防総省によると、ロシアのウクライナ侵攻以来、約20隻のロシア軍艦艇が黒海で活動。巡洋艦モスクワは防空などのために設計されているという。

 同省のカービー報道官は14…

この記事は有料記事です。残り188文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【締め切り迫る】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら

  • commentatorHeader
    服部倫卓
    (北海道大学教授=ロシア・東欧)
    2022年4月15日16時10分 投稿
    【視点】

    個人的に、軍事に関しては門外漢だが、ロシア黒海艦隊の旗艦を、ウクライナの国産ミサイルが沈没させたという事実に驚いている。 ロシアもウクライナも、ソ連から巨大な軍需産業を引き継いだが、軍需産業はロシアとウクライナの相互供給関係が深く、両国の

    …続きを読む
ウクライナ情勢 最新ニュース

ウクライナ情勢 最新ニュース

ロシアのウクライナ侵攻に関する最新のニュース、国際社会の動向、経済への影響などを、わかりやすくお伝えします。[もっと見る]