中国から偽切手を密輸した容疑で業者を逮捕 総額2千万円相当か

大山稜
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 偽の郵便切手を中国から密輸したとして、警視庁は、東京都内の郵送仲介会社の元代表、福永悠宏容疑者(43)=東京都足立区宮城1丁目=を郵便法違反(模造品の輸入)と関税法違反の疑いで再逮捕し、12日発表した。容疑を認め、「偽切手100枚あたり500円で仕入れていた」などと話しているという。

 保安課によると、福永容疑者は中国にいる切手の偽造グループと共謀。2018年12月~19年10月、偽の140円切手3万4400枚と100円切手8100枚を使用する目的で、中国から羽田空港(東京都大田区)と成田空港千葉県成田市)に密輸した疑いがある。東京税関による輸入品の検査で発覚したという。

 同課は、19年12月までの約1年間に偽の切手計約20万枚を約100万円で密輸していたとみている。偽の切手の額面で、総額2千万円超に相当するという。

 福永容疑者は在日中国人らから預かった荷物を中国に郵送する仕事をしていたが、郵便料金の支払いに偽の切手を使ったとする郵便法違反の疑いで3月に逮捕、起訴されている。安価に仕入れられる偽の切手を使って経費を削減していたとみられるという。(大山稜)

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