12年ぶりの新車両出発式 レトロカラーで疾走
松永佳伸
長良川鉄道(岐阜県関市)の関駅で3日、新型車両の出発式があった。2009年以来となる新型車両は、旧国鉄時代に越美南線を走っていた急行「おくみの号」(キハ58)そっくり。式典には多くの鉄道ファンが詰めかけ、写真や動画に収めていた。
新型車両の導入は、新型コロナウイルスの影響で利用客が減少するなか、新車両による誘客拡大を図るねらいがある。ベージュに赤い帯が入った国鉄急行色だった「おくみの号」(1966~82年)の外観と、長良川をイメージした青をベースにした内装を復刻した。
全長17・5メートル、ベンチ式座席で定員は116人。車いすスペースを2カ所に設けた。
出発式では、1日駅長の東海テレビアナウンサーで郡上市出身の上山真未さん、2代目ときどき駅長のゴールデンレトリバーのエマ、ブッシュ、ココナッツの3匹が、発車の合図をすると、列車はゆっくりと走り出した。
同鉄道では今月17、24日、5月8、22日、6月12、26日におくみの号復活企画ツアー(大人6500円)を実施する。予約は観光列車「ながら」予約センター(0575・46・8021)で午前10時~午後4時に受け付けている…