鉄道開業150年で特別展 横浜市歴史博物館

進藤健一 大宮慎次朗

 【神奈川】新橋と横浜を結ぶ鉄道が開通して150年。この節目に合わせ、横浜市歴史博物館(都筑区中川中央1丁目)で特別展「みんなでつなげる鉄道150年 ―鉄道発祥の地よこはまと沿線の移り変わり―」が開かれている。京急や相鉄など横浜を走る鉄道会社10社などの協力を得て、車両の模型や過去の駅舎の写真など151点を展示している。

 日本で初めて鉄道が開業したのは1872年。初代の横浜駅は今の桜木町駅の場所にあった。利便性を高めるため、1915(大正4)年8月に2代目の駅舎を現在の横浜市営地下鉄高島町駅付近に移したが、23年の関東大震災で被災。28年に今の場所に3代目駅舎が開業した。現在はJR、東急、京急、相鉄、横浜市交通局、横浜高速鉄道の6社局が乗り入れ、1日の利用者は200万人超と首都圏有数の巨大駅となった。

 展示室では横浜にかかわる鉄道10社の歩みを紹介。「東京急行電鉄7000系(初代)」は米バッド社との技術提携で1962(昭和37)年に製造された日本初のオールステンレスカーで、その模型を展示。初期の東海道新幹線に使われた行き先表示板は、高速走行中に脱落する危険があり装着の煩雑さなどから使われなくなったという。

 同展のアンバサダーには横浜出身の声優の藤田優一さんが就任。県内全駅の乗降を達成した「乗り鉄」でもある藤田さんが同館HPで、市内の鉄道路線や沿線のオススメを音声で紹介していく予定だ。

 企画展は9月25日まで。現在の展示は6月19日までで同22日から内容が変わる。5月14日には記念講演会「初期の京浜電気鉄道」がある。定員170人(事前申し込みが必要で応募多数の場合は抽選)。

 休館日は月曜(祝日の場合は翌日)と6月21日(展示替え日)。観覧料は一般1200円、大・高校生千円、中・小学生と横浜在住の65歳以上500円。問い合わせは同館(045・912・7777)へ…

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