デジ庁「BCC」と「TO」間違え アドレス記入ミスでまた情報流出

女屋泰之
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 デジタル庁は1日、運用するアプリについての問い合わせに回答する際に、5件のメールアドレスを誤って流出させたと発表した。一斉にメールを送るのに、本来なら他の受信者にアドレスが見えないようにBCC欄に入力するところを、他の受信者に見えるTO欄に記載した。昨年11月にも、アドレスの記入欄を間違えて、新聞社の記者ら約400件のアドレスを流出させている。

 デジ庁によると、1日午前11時ごろ、新型コロナウイルスワクチンの接種を証明するアプリの操作方法についての問い合わせに対し、メールで回答する際に誤った。その後メールでおわびしたうえで、ほかの受信者のアドレスが記載されたメールを削除するよう求めたという。

 デジ庁は「今回の事態を重く受け止め、今後このような事態が発生しないよう、メール送信時の宛先設定の確認を徹底するなど適正な個人情報の取り扱いに努めてまいります」とコメントした。(女屋泰之)

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    前田直人
    (朝日新聞デジタル事業担当補佐)
    2022年4月1日23時25分 投稿
    【視点】

    デジタル庁だけにニュースバリューが上がる面もありますが、昨年11月に続いてふたびというのがまたちょっと驚きですね。再発防止策が効かずに再発したのに、今後の再発防止策も「宛先設定の確認徹底」というのは心もとないような気がします。問い合わせに対

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    須藤龍也
    (朝日新聞編集委員=情報セキュリティ)
    2022年4月2日16時20分 投稿
    【視点】

    「またか」と受け止めるのではなく、日本のデジタル行政の司令塔でも「起きうる」と考えると、見えてくる風景はだいぶ違うのではないでしょうか。 事実、この問題はどこでも起きているんです。つまり、ミスを誘発する普遍的な原因がある、ということです。

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