任天堂の旧本社ビルがホテルに改装 3食つき1泊約10万円より

諏訪和仁

 任天堂の旧本社ビル(京都市下京区)をホテルに改装した「丸福樓」が4月1日に開業する。任天堂が主に花札やトランプを手がけていたころの建物で、関連書籍などを集めた「Library dNa」には、花札の図柄を使った映像作品や紙でつくった家庭用ゲーム機「ファミリーコンピュータ」などのアートも並ぶ。

 開業を控え、29日に報道陣に公開された。「丸福」は任天堂の旧社名のひとつ。旧本社の事務所は1930年に完成し、59年まで本社として使っていた。同じ敷地にある事務所と倉庫、山内家の住まいを改築し、建築家の安藤忠雄氏が設計監修で一部新築した。客室は18あり、3食つきで1泊約10万~約25万円。

 任天堂は、3代目社長の山内溥(ひろし)氏が様々な新事業に進出、撤退を繰り返した後、1983年にファミリーコンピュータを出し、世界的なゲームメーカーになった。溥氏の孫にあたる山内万丈氏(29)は「任天堂の挑戦の歴史を感じてほしい」と話す。(諏訪和仁)…

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