第2師団が機動師団に改編 国内各地へ即応展開も

本田大次郎
[PR]

 陸上自衛隊の第2師団(北海道旭川市)が、道北の防衛にとどまらず、南西諸島など国内各地にも即応展開する「機動師団」に改編され、26日、編成完結式が旭川駐屯地であった。

 この改編で、名寄駐屯地の第3普通科連隊が第3即応機動連隊となり、新たに高速走行や空輸ができる16式機動戦闘車が配備された。また、部隊を迅速に展開するための情報収集を担う第2情報隊が旭川駐屯地に新設された。

 26日には旭川駐屯地で、第2師団長の冨樫勇一陸将が師団に属する各部隊に訓示。ロシアのウクライナ侵攻や北朝鮮、中国の動きに触れ、「我が国を取り巻く安全保障環境は厳しさを増している」と指摘。そして「第2師団は機動師団として新たにスタートし、全国、全道に即応することが期待されている」と述べた。

 道内では2019年に第11旅団(札幌市)が機動旅団になり、新年度には第5旅団(帯広市)も機動旅団に改編される予定。(本田大次郎)

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません