「まるで美術館」のゴミ工場 ドライブ・マイ・カー撮影の決め手に

有料記事ドライブ・マイ・カー

岡田将平
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 「美術館のようなゴミ工場」。そんな思いで建てられた広島市清掃工場に光が当たっている。映画ドライブ・マイ・カー」のロケ地に広島が選ばれた決め手の一つになったという工場。近代的なデザインの背景には、被爆地ヒロシマの姿も浮かぶ。

ガラス張り、吹き抜けがあるゴミ処理工場

 原爆ドームから南に約4キロ。広島湾に面した中区吉島地区に、一部ガラス張りの外観が目を引く広島市環境局中工場はある。

 西島秀俊さんが演じる演出家・家福と三浦透子さん演じるドライバー・みさきが歩くのは、2階にある吹き抜けの通路。エコロジー(環境保護)とアトリウム(広場)を合わせた「エコリアム」と呼ばれる。ガラス越しに施設の一部が間近に見られ、樹木も植えられている。

 広島市の70代女性は映画を見たことがきっかけで、2月下旬に初めて訪れた。「近代的でいいなと思った。ゴミ処理場のイメージが変わりました」

 1日400台の収集車からゴ…

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