秋田新幹線25周年をファンが祝福 地震で折り返し運転、再開願う声
秋田新幹線が22日、開業25周年を迎えた。秋田と東京を結び、経済や観光を支えて四半世紀。これまで約5200万人を乗せた。東日本大震災や雪害に直面し、いまは福島県沖の地震の影響で、秋田と盛岡の間で折り返し運転が続いている。利用客らは「こまち」への愛着と運転再開の期待を口にした。
この日、予定されていた式典などは中止になったが、新幹線の6駅(秋田―盛岡間)で25周年を記念する入場券が発売され、秋田駅では発売開始の午前10時前に約100人が列を作った。最も早い人は前日昼から並んだという。
入場券2セットを手に入れた秋田市の高校1年、米川和豊さん(16)は8年前、開業時から使われた車両「E3系」のラストランに乗ったことが印象深いという。「速度も上がって、もっともっと東京が近くなってほしいです」
こまちファンだという田中舞子さん(22)は、22日が大学の卒業式で、4月から新社会人。「こまちもわたしも、きょうが新たなスタートです」。25周年記念グッズも購入し、「おめでとう」と、早く復旧するよう「がんばって」の二つの気持ちを込めたという。
秋田市の姉妹は有休を取り午前4時半から並んだ。妹(43)は進学で上京して十数年過ごした後、秋田に戻った。当時、こまちに乗る機会が減ることを思い、「寂しい気持ちになったのが思い出です」と話した。姉(45)は「地震からの復旧は、焦らず、働いている人の安全第一で進めてほしいです」と語った。
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