地震で不通の東北新幹線 一ノ関―盛岡間で運行を再開
宮脇稜平
【岩手】福島県沖で16日深夜に起きた地震を受け、那須塩原―盛岡間で不通になっている東北新幹線が22日、臨時ダイヤで一ノ関―盛岡間の運行を再開した。
JR東日本によると、東北新幹線は地震によって、車両が脱線したほか、電柱が傾いたり高架橋に亀裂が入ったりするなどの損傷が、計約1千カ所で見つかっているという。
この日は那須塩原―郡山間でも運行を再開。今後、4月4日ごろに仙台―一ノ関間で、20日前後には全線で再開をめざす。
一ノ関―盛岡間は、通常ダイヤでは、両駅で乗り降りできる電車が1日に上下各20本あるが、当面は臨時ダイヤになり、本数も上下各6本に減る。
再開初日の22日、JR盛岡駅では午前6時10分に発車する上りの始発電車を待つ人の姿が見られた。
一ノ関駅まで新幹線を使って通勤しているという60代の会社員男性は、地震で不通になってからは車で通勤していたという。「これからは在来線を使うしかないと思っていたので、再開はありがたい」と話した…