特急やくも、懐かしの「国鉄色」で運行 1日2往復、新車両導入まで

大谷秀幸
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 クリーム色と赤色の「国鉄色」をまとったJR西日本の特急やくも(出雲市―岡山)の運行が、19日から始まった。やくもの運転開始50周年を記念した企画で、新車両が導入される2024年春以降まで、1日2往復する予定だ。

 国鉄色になったのは、定期運行している特急車両として本州で最も古い旧国鉄時代の381系を使った1編成(6両)。今後、やくも8、9、24、25号として運行される。

 この日、鳥取県米子市の米子駅で記念セレモニーがあり、平井伸治鳥取県知事や伊木隆司市長らが出席。平井知事は「コロナ禍でJRも苦労されており、地元の方も懐かしいやくも号に乗っていただき、JRを盛り上げていきたい」とあいさつした。

 式典には国鉄からJRに変わった当時の米子駅長だった山口真佐実さん(85)も参加し、現在の陰山健二駅長に国鉄時代の制帽が贈呈された。やくもが米子駅に入線する際には、車内で懐かしい鉄道唱歌のチャイムが流されたといい、入線すると全員で記念撮影。出発時には全員が右手を挙げて見送った。山口さんは「あの色のやくもに会えて懐かしい」と話していた。(大谷秀幸)

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