eスポーツ練習、浜松駅前のホテルで 稼働率向上目指す

大平要
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 【静岡】JR浜松駅前のホテルアセント浜松が今月、「eスポーツ」の練習ができる客室を設けた。1階のカフェは最大10人が使える「ジム」に改装。コロナ禍が長引き宿泊客が減るビジネスホテルが、地方都市では珍しいeスポーツの拠点として稼働率の向上を目指す。

 4階をeスポーツ専用フロアに改装。全17部屋に高性能のパソコンやゲーム用のヘッドセットを置き、内装も変えた。浜松学芸中学・高校のeスポーツ部の部員らから意見を聞き、パソコンやいすの選定やレイアウトに採り入れたという。

 eスポーツは、コンピューターゲームをスポーツと捉えた競技。日本でも各地にチームができるなど、盛り上がってきた。浜松学芸のeスポーツ部は、静岡県内で初めて、2020年2月に誕生し、現在10人が所属している。企業と連携して高齢者向けの体験会を開くなど、普及活動にも力を入れている。

 ホテル運営会社アセントの谷下沢卓也さんは「コロナ禍で出張や旅行客が減る中、何ができるか考えていたときに出たアイデア。改装には費用がかかるが、地域貢献にもなると決断した」と話す。

 同社が運営する全国6施設のうち、福島県いわき市の「フロンティアいわき」と、札幌市の「ハミルトン札幌」にも、同様の施設を設ける。改装費は計1億円弱という。

 ホテルアセント浜松のeスポーツ用客室利用料金は3時間1室1人2700円、2人4千円。宿泊は1人8千円、2人1万1千円から。共用ジムは1時間500円。問い合わせはアセント(053・454・0330)へ。(大平要)

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