数百人避難中の劇場、ロシア軍の空爆で大破 安否の確認できず

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松尾一郎 パリ=疋田多揚 ワシントン=合田禄

 ロシア軍のウクライナ侵攻で、同軍に包囲されたウクライナ南東部のマリウポリ市当局によると、避難所となっていた同市の劇場が16日、ロシアの戦闘機の空爆を受けて大破した。劇場内には当時数百人の市民がいたが、砲撃が続いているため、死傷者などの確認ができない状態という。

 激戦地の同市は水や電気などの供給が途絶え、深刻な人道危機に直面している。砲撃を避けようと、市のシンボルとなっている劇場に市民が避難していた。市によると、空爆で建物の中央部が崩れ、シェルターの入り口がふさがれたという。

 AP通信によると、米宇宙企業マクサー・テクノロジーズが14日に撮影した衛星写真では、この劇場の建物の前後の敷地に、白い文字で大きく「子どもたち」とロシア語で記されていたという。

 ウクライナ・メディアの「キ…

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