「2分前の震度5弱が誘発した可能性」識者、地震の連鎖への警戒指摘

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 東北大災害科学国際研究所の今村文彦所長は16日深夜、仙台市内で揺れに見舞われた。「下から、直下型の地震でかなり強かった。(11年前の)3月11日に匹敵するくらいの強さで、非常に長かった。かなり家の中が散乱している」と驚いていた。

 政府の地震調査委員会の平田直委員長は、状況を確認しようとしたところで東京都内の自宅が停電した。「東京でも相当揺れた。かなり離れた地域でも、高層ビルは揺れたかも知れない」と語った。

 東京大地震研究所の古村孝志教授(地震学)によると、今回の地震は、日本列島の下に沈み込む太平洋プレートの内部で発生したとみられる。地震の規模を示すマグニチュード(M)が7・4と大きく、広い範囲が大きく揺れた。「もともと福島県沖は地震活動が活発な地域で、昨年2月にもM7・3の地震が起こっている。現在、地震活動が非常に活発になっていると考えられる」と話した。

 京都大防災研究所の片尾浩准教授は「2分ほど前に発生したM6・1(震度5弱)の地震が、次の地震を誘発した可能性がある。今後、さらに大きな地震が連鎖する恐れがあり、揺れや津波に十分気をつけて欲しい」と注意を呼びかけた。

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