ジェンダーギャップ指数が毎年トップ3のノルウェー 駐日大使に聞く

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聞き手・森岡みづほ
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 世界経済フォーラムが毎年発表している「ジェンダーギャップ(男女格差)指数」で、日本は昨年120位でG7の中では最下位でした。どうすればギャップを埋めることができるのでしょうか。2008年には1位、06年の調査開始以来ずっとトップ3に入っている北欧ノルウェーのインガ・ニーハマル駐日大使に聞きました。

大使の約半分が女性

 ――駐日大使として初めての女性大使なのでしょうか。

 前任者も女性でした。現在ノルウェーでは大使の約半分が女性です。でも、それは最近のことで、私の前の世代の女性たちの努力の上に成り立っています。

 ――女性が働くのはノルウェーでは一般的ですか。

 最近の調査によると、女性の労働力率は69%、男性は75%で男女差はそれほどありません。男性よりも女性の方がパートタイムで働く割合が高いのですが、賃金体系はパートタイムでもフルタイムと同じで、働いた時間で決まります。福利厚生も同じですが、パートタイムなら退職時に受け取る年金がその分少なくなります。

 ――日本のジェンダーギャップをどう見ていますか。

 私は2004~08年にも公…

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男女格差が主要先進国で最下位の日本。この社会で生きにくさを感じているのは、女性だけではありません。性別に関係なく平等に機会があり、だれもが「ありのままの自分」で生きられる社会をめざして。ジェンダー〈社会的・文化的に作られた性差〉について、一緒に考えませんか。[もっと見る]