韓国大統領に保守系の尹錫悦氏、5年ぶり政権交代 0.7%差の接戦
韓国大統領選は9日、投開票され、保守系最大野党「国民の力」の尹錫悦(ユンソクヨル)前検事総長(61)が当選を決めた。進歩(革新)系の文在寅(ムンジェイン)政権に対する不満や批判の受け皿になった。朴槿恵(パククネ)政権以来、5年ぶりに保守系へと政権交代する。尹氏は10日午前、韓国国会で記者会見し、「未来志向の韓日関係を築いていきたい」と話した。
大統領選は、尹氏と、進歩系の与党「共に民主党」の李在明(イジェミョン)前京畿道知事(57)との事実上の一騎打ちとなった。
中央選挙管理委員会によると、得票率は尹氏が48・56%、李氏が47・83%。1987年の民主化以降の大統領選で、最も僅差(きんさ)となった。投票率は77・1%で、2017年5月の前回(77・2%)並みだった。
尹氏は10日未明、国会で「国民の力」の国会議員や支持者らを前に「偉大な国民の勝利だ。競争は終わった」と勝利宣言した。「国民と大韓民国のためにみんなが一つにならなければならない。新政権への準備を進め、憲法精神を尊重し、国民に仕える」と語った。その後、文大統領やバイデン米大統領から電話で祝福を受けた。
尹氏は5月10日に大統領に就任する。ただ、一院制の韓国国会は現与党が過半数を占めており、厳しい政権運営が予想される。
一方、李氏は10日未明、記…
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