「男になりたい」母にうちあけ家を出た 自分らしく生きる第二の人生
福冨旅史
生まれた時の名前は絵理。体は女として生まれ、6年前から男になった。性別適合手術をし、戸籍を変え、「第二の人生」を歩んでいる。
広島県廿日市市の川本理壱さん(31)は、生まれた時の性別と自認する性別が異なるトランスジェンダー。小学生の頃から、体と心の違いに違和感があった。親がくれるのは、兄ではなく、姉のお下がりばかり。赤色のランドセルに、ピンク色のスカート。青色とズボンが好きなのに。
体は女、心は男。周りから「おとこおんな」とからかわれ、自分への嫌悪感が募っていく。ばれたら友人に嫌われるかも。親から縁を切られるかも。不安が本当の自分を押さえつけた。
自宅の部屋で1人になれば涙…
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