ロシア国債のデフォルト懸念強まる 相次ぐ格下げ、欧州経済に影響も

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江口英佑 細見るい
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 ウクライナ侵攻を続けるロシアへの経済制裁で、ロシア国債が債務不履行(デフォルト)となる懸念が強まっている。大手格付け会社は、ロシア国債の評価を投資に適さない「投機的水準」に相次いで格下げした。債務不履行となれば、ロシア経済の一層の混乱は避けられず、結びつきが強い欧州経済へも波及する可能性がある。

 「西側諸国の厳しい金融制裁で、ロシア国債の償還がされない可能性が高まっている」

 米格付け会社のムーディーズ・インベスターズ・サービスは3日、ロシア国債の長期信用格付けを一気に6段階引き下げ、投機的水準の「B3」とした。同社は「これまでに発表された制裁の範囲と深刻さは、当初の予想を上回る」と説明。制裁で、ドルやユーロなどロシア当局が持つ外貨の取引が厳しく制限されていることも理由に挙げた。

 フィッチ・レーティングスとS&Pグローバル・レーティングも2日までに相次いで投機的水準に格下げしており、米大手3社がそろって投資家に「投資すべきではない」というメッセージを送っている状況だ。

 市場では、すでにロシア国債の値段が大きく下がっている。

 10%台だった10年物のロ…

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