中国、北京五輪前に侵攻回避をロシアに要請か 米紙報道、中国は否定

有料記事

ワシントン=高野遼
[PR]

 ロシアによるウクライナ侵攻をめぐり、米ニューヨーク・タイムズは2日、「中国政府高官が2月上旬、北京冬季五輪の閉幕前に侵攻しないよう、ロシア側に求めた」という報告を欧米の情報機関が作成していたと報じた。欧米の政府高官の話として伝えた。中国側は「根拠のない臆測だ」と否定している。

 五輪は2月20日に閉幕した。ロシアのプーチン大統領は翌21日、ウクライナ東部に対する派兵を命令し、24日に本格的な軍事侵攻に踏み切った。

 同紙によると、2月上旬にあった中ロ間の交信についての情報を、欧米の情報機関が入手。欧米当局者は、これを信頼できる情報だと判断した。ただ、情報機関によって解釈に違いがあり、中ロのトップレベルでのやり取りを示すとは限らないという。同紙は、中国側が事前に、ロシアの侵攻計画や意向をいくらか把握していた可能性があると報じている。

 在米中国大使館の報道官は同…

この記事は有料記事です。残り196文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

この記事を書いた人
高野遼
アメリカ総局
専門・関心分野
国際ニュース
  • commentatorHeader
    福田直之
    (朝日新聞コンテンツ編成本部次長=経済)
    2022年3月3日10時43分 投稿
    【視点】

     ロシアのウクライナ侵攻を中国が事前に知っていたかどうかに関心が集まっています。  知っていたとすると、国際的な非難を浴びるだけでなく、ウクライナにいる自国民の国外待避を適時に進めなかったと国内でも厳しく批判されるでしょう。中国では国外居

    …続きを読む
ウクライナ情勢

ウクライナ情勢

2022年2月24日、ロシアがウクライナへの侵攻を開始しました。国際社会の動きや、現地の様子などのニュースをお伝えします。[もっと見る]